ボスフリーから固定ギヤへ①
先日クランクの塗装をして黒くなったスポルト号ですが
そのままの勢いで固定ギヤにしてみました。
なんとなく簡単にいくと思っていましたが意外と苦労しましたが、結果としてとりあえず固定化に成功しました。
(こういうアホなことやろうと思うとネットって本当に便利ですが鵜呑みにせず参考程度に留めてとりあえずやってみるというのが私のスタンスです。なによりも安全が大前提です。簡単にはいかないですね。)
まずホイールを外します。
まず、これに付いている多段ギヤ(MF-TZ21)を外します。
現在スポーツバイクの主流は「カセットフリー」ですが、スポルトのギヤは「ボスフリー」です。
「カセットフリー」と「ボスフリー」についての詳しい説明は省略しますが
雑に述べると「カセットフリー」は現行の規格で外装8段以上のものはカセットだと思って大丈夫です。
「ボスフリー」はスポーツバイク的には古い規格で7段までであり(8段とかの例外もあるみたいですが一般的では無いと思います)、現行で採用しているのは外装変速のママチャリ、子供用、ルック車ぐらいだと思います。
現代的にはボスフリーの自転車を「あえて買う」ということはしないほうが良いと思います。
ボスフリーがダメというわけではありませんが、交換用の部品に選択肢が殆どないのでスポーツバイクという目線でみると買わないほうが良いでしょう。好きなら止めませんが。ちなみに7段のものなら新品でも1200円ぐらいで買えるので通勤用自転車とかなら私はありだと思ってます。
こいつを「ボスフリー抜き」という工具を使って外します。
溝にはめたあと大きいモンキーレンチで回すのですが工具がずれないようにナットで軽く固定するとやりやすいです。
無事に外せました。初めて外したような気がします。
もう1台の自転車も以前はボスフリーだったのでそのとき以来の出番でしたが無事外れると嬉しいですね。外したものもまた出番があるかもしれないので保管しておきます。
しかし、MF-TZ21は廃番になっていたのですね。今はMF-TZ500というのがあるみたいです。見たところ同じものなのかな。よくわかりません。
まあまあ汚いですね。
ボスフリーを外すとこのようにねじ山が切ってあります。
ここに固定用のコグを取り付けます。
取り付けました。
正ネジなのでそのまま付きます。
今回使用したものは薄歯の固定コグ16Tです。どこのものかわかりませんがサイクリーの中古で300円ぐらいでした。
薄歯の固定コグは新品だとSOMA、SURLY、バズーカとかで出てるみたいですがあまり需要はなさそうですね。新品だと結構高いです。今回の私みたいなアホなことをやろうと思うと薄歯の方が都合がよいです。
ギヤ比は前44T、後16Tの「2.75」です。
はめたコグの上からロックリングを取り付けます。
これは家にたまたまあったサンツアーのBB(カップアンドコーンタイプ)の左ワンのロックリングです。ママチャリでは現役の部品なのでシマノのものとかが単体で購入できると思います。
で、このロックリングを取り付けるわけですが実はこれがあまりロックリングとして意味を成していないという見方もあるみたいです。
ピストなどで使われる固定用のハブの場合ネジ山が二段で切ってあり、コグは正ネジ、ロックリングは逆ネジになっているそうです。
が、こいつは違います。一段の正ネジのみです。
しかしかまうことなくこのままどんどん進めます。
危ないので真似しないで下さいね。これは実験です。
とりあえず取り付けてカンカンに締めて「ヨシ」とします。
Rディレイラーを外すべきですが時間の都合でとりあえずつけたまま
チェーンラインは恐ろしいぐらい狂っていますが(目視ですが前と後で10mmぐらいずれてました)もともと付いていた7段のうちの一番軽いギヤと同じ位置なので当然ですね。
が、やはり時間の都合でとりあえず組み立てます。
組み上がりました。サドルの低さが新鮮です。
ディレイラーのバネでチェーンにテンションが掛かっていますが
足を止めた瞬間にチェーンが落ちるスーサイド仕様です。とてもじゃないけど走れません。
問題を大量に抱えたまま次回に続きます。