ボスフリーから固定ギヤへ②
前回のつづきです。
ボスフリーを外したところに薄歯の固定コグを装着して組み立てたところ
チェーンラインがまったく出ずに漕ぐとすぐチェーンが落ちるといった状態になりました。
そこでこれの出番です。
grungeのチェーンテンショナーです。
これはRディレイラーを外してハブ軸とディレイラー取り付けネジの二箇所で止めてチェーンにテンションを与えるものです。
オレンジ色のプーリーには適度に幅があって多少のチェーンラインの乱れはここで収めてくれそうです。
もともとの状態よりアームとプーリーの間にワッシャーを噛ませて10mm程オフセットしておき取り付けます。
が、しかしクランクを回すとすぐにチェーンが落ちます。
テンショナーの張り具合をキツめ、ゆるめ等試してみるものの症状は改善されません。
やはり根本的にチェーンラインが乱れているのがよくないみたいです。
どうしようかなと悩みました。
一旦諦めて片付けかけました。
結局ロックリングとコグの取り付け位置を変えてみました。
ハブの中心部から「コグ→ロックリング」だったものを「ロックリング→コグ」に入れ替えました。
ロックリングとコグをダブルナットの要領で締めてあります。
サンツアーのロックリングがおおよそ5mmの厚みがあり、なおかつボスのネジ山に3mm程のスペースを残して締めたので最初の状態から8mm程オフセットされました。
早速組み付けます。
目で見たところチェーンラインはかなりよくなったと思います。
クランクを回してみてもチェーンは落ちません。
ただ、この状態でクランクを逆回しすると当然コグが外れる向きに力が掛かる訳なのでどうなのかな、と思いながら試し乗りしてみましたが、私が乗る限りいわゆる「バックを踏む」ということは殆どできないことが判明しましたので、簡単にゆるむということはなさそうです。
ただ固定ギヤ特有のスキッドなどは無理だと思います。
※追記
分かりづらいかなと思って絵を加えてみました。
実際はここまでチェーンラインはきちんと出てませんが落ちない程度になりました。
再度取り外してカンカンに増し締めしてもうすこし多めの試乗をします。
ついでにRディレイラーのシフトワイヤーも取り外しました。
ブレーキレバーはシフターと一体のため野暮ったさが残ります。
うん。
うん。
大丈夫。
とりあえずゆるく乗る分には問題ない。
当面これで乗ろうと思います。
こちらが全体像です。
写真で見るとテンショナーとサイドスタンドが付いているとあまりすっきりした感じがしないですが、現物はギヤ周りがスカスカになってスッキリしました。
今回チェーンラインを出すために
コグとロックリングの位置を入れ替えて取り付けましたが
よくよく見てみると
ハブ軸の左右に付いているカラー。ギヤ側(左側)のカラーが16mm。右側のカラーが6mm。
これを入れ替えると左側に10mmずれるよなー、と気が付きました。
とはいえこれをやるとホイールのセンターもずれるし、ブレーキやチェーンステーとの干渉でまた新たな問題が出そうだし、ホイールを組み直すには技術と道具がないし。
BBを軸の短いものに変更してクランク側を内側に寄せるにしても
現在のBB軸長が110mmなのでこれを107mmに変更しても片側1.5mmしか変わらないし。
と、色々自分なりに考えた結果こういう無茶苦茶な着地となりました。
うん、まあなかなかいいんでないでしょうか。
しばらくは様子見ながら乗ります。
固定ギヤが初めてなのでとても楽しいのですが長く乗るのはつらいかもしれません。
そのうちシングルフリーにするかもしれませんし、多段に戻すかもしれません。
取り付けにあたって購入したものは
薄歯の固定コグ
grungeチェーンテンショナー
ですかね。
あとは家にあったワッシャー類、BBロックリングで乗り切りました。
とりあえず今回の「ボスフリーからシングル固定ギヤに変更する」という目的は達成です。
常人にはまったくおすすめしませんが「一応こんなことできましたよ」 という報告でした。
あとは耐久性とかどうでしょうかね。大丈夫だと思いますがまた何かあれば報告します。