パニアバッグを自作してみました。
先日パニアバッグを自作してみました。
なんで?って聞かれると「作ってみたかったから」というのが一番の理由なのですが
今までスポルト号のリアラック(ミノウラのMT-800N)にはWALD139バスケット(おおきいカゴ)が付いていましたが
新たにやってきたRivendellのjoeにWALD139を移植したため
「ラックはあるけどカゴがない」という状態になっていました。
そもそもjoeが来てからスポルト号は殆ど乗っていなくて
ゆくゆくはganwell号(コイツもjoeに部品を移植したためバラバラですが)を「駐輪場に雑に停めておく自転車=ポストスポルト号」にしたいと思っているので正直全然困っていないのですが
やっぱりカゴの付いていないキャリアがあると「一体こいつはどうやって荷物運ぶべきだろうか?」って考えるのが楽しくて楽しくて。
と、まあそんな理由でこの度、家に転がっていたものと、100円ショップで小物を調達してパニアバッグを自作してみました。(自作と言ってもバッグは既製品を利用しているのですが)
今回パニアバッグの自作に使われたカバンはこれです。
UNITED CLASSY というメーカーのビジネスバッグです。
昔、何かのときに急を要して夜中に郊外のジャスコ的なところで2000円ぐらいで買ったものの、すぐに使わなくなり押し入れにしまってあったものです。
サイズは横30センチぐらい、縦33センチぐらい、マチ12センチぐらい。
ためしにキャリアに合わせてみるといい感じです。大きすぎず小さすぎず。
A4が縦向きに入るサイズ。スリムな弁当箱なら無理なく入るマチ。
付けばきっといい感じだぞ、と。
というわけで、ネットでいろんなパニアバッグを調べながら
頭の中で構想します。そして雑な絵を描きます。
これはだいぶ前に落書きしていたものですが
上の辺りにパニアの取り付け部分の構想図が描いてありました。こんなことばかり考えてます。
要するに取り付けるバッグの裏側上部に引っかかるフックを2箇所
下部にはゴムバンドでテンションを掛けながらキャリアの下部に引っかかるフックを取り付ける
というだけのことです。なんとなくいけるだろうと思いながら始めます。
100円ショップセリアで使えそうなものを見繕って購入しました。
今回買ったものはこの3点です。
左から「変形S字フック」「アウドドア用ゴム」「スチールフックM」。
上の木材は家に落ちていたSPF材です、厚さ19ミリ。
まずスチールフックをキャリアのパイプに「いい感じではまるように」曲げます。
なんとなく、こんなもんか、という気持ちでプライヤーを使って曲げます。
・・・結構曲がった。。。
キャリアのパイプに現物を合わせてプライヤーで曲げれば良いものを
娘のお迎え時間が近づいていたため、手元にあった六角レンチの太いやつと合わせてみて
なんとなく「よし!」としました。(なにがよしなのか今思うと謎です)
この曲げたフックをカバンに取り付けるわけですが、付属の木ネジを使って取り付けます。
というわけでSPF材をカバンの内側横幅に合わせて切ります。これをネジ受けにします。
急いでいたためあまり写真がないですが、切って、内側に入れて、大体こんなもんかという位置に手で固定します。
そして外側から、木ねじをぶち込みます。
位置はなんとなく、こんなもんかという位置にしました。
もう少し計算してからやると仕上がりがよくなると思います。
でも急いでたもんで。
とにかくこんなことをしている時間が無いので猛スピードで作業します。
大体の感じでフックを仮止めして
ゴム紐とS字フックをひっかけます。
うん。なんかカタチになってきたぞ。。。
時間は無いけど、とりあえず自転車に仮で取り付けてみます。
本当に時間ないけど、付けたくて。
おぉ。。
いいじゃん。
なんか、それっぽい気がします。
でも走り出したら段差ですぐに外れました。
まあ下側のフック仕事してないからな、と思って続きをやりたいものの
子どもが帰ってきたあとはなかなか作業できません。
気持ちを切り替えてご飯つくったり、すごろくしたり、お風呂入ったりして夜を待ちます。
途中の写真がありませんが子どもが寝たあとにすごい勢いで完成したものがこちらです。
(この写真は次の日に撮りました。)
下部のフックにいい感じにテンションがかかるようにゴム紐を短くして
なおかつ、S字フックがカバンから外れないようにするためのナイロンテープをよきところに縫い付けました。
上部のフックも取り付け位置を少しずらして、なるべく「バッグ上面とキャリア天板がツライチになるような位置」狙いました。
フックの取り付け穴が二箇所あったので穴と穴の間にゴム紐を通してみました。
これはなかなかいい感じになりました。
キャリアに取り付けてみました。
うむ。
悪くない。
というか、いい感じ。
ペダル漕いでて靴があたることもないし、段差でも外れないし、へんな音もあんましない。(多少カチャカチャ音してたけど)
フックも幅を微調整したら、「スチャ」って付くようになって気持ちがいい。
上から見るとこんな感じ。写真わかりづらいですね。
取り付けをキャリアの縦方向のパイプとパイプの間に付けたので横方向にも動かないナイスな具合です。
このまま余分な荷物を積んで近所を走ってきましたがなかなか調子がいい。
これはなかなか良いものができたぞー、と思いましたが。
まあカバン自体があんまり素敵じゃないな、ってのも同時に思いました。
今回、新たに購入したものは300円だけど
既製品買ったほうが色々と安心感、満足感はあると思います。
防水性とか、耐久性とか重要視する人なら尚更。
でも私は、家にあるものとか、ホームセンターとか、100円ショップとかにある
「本来の用途とは違うものたち」を「自分で考えて、組み合わせて」、それが「カタチになって」
さらに「使ってみて調子がいい」ととても嬉しくなります。充実感あります。
そんでもって、「既製品ってやっぱりすごいなあ、よく考えられてるなあ」ってところにたどり着き
既製品の値段に納得がいくようになるわけです。高くないぞ、むしろ安いぞ、と。
私はあんまりコスパって言葉が好きじゃないのですが
あんまりお金もないので、買うものの価値をつい考えてしまいます。
単純な値段の話じゃなくて、それがどうやって考え出されて、どこでどんな人たちが作っていて
あぁ、だからこの値段なんだなー、って腑に落ちたものに対してお金を払いたいな、と思いながらも
こんなテキトーなパニアバッグを作ってしまいました。
ちなみにjoeのフロントラック NITTO 34Fにもばっちり付きました。。
買い物のとき、長めのもの運ぶのにいいぞこれは。
2021.08.25追記
このあとちょいちょい使ってますが普通に使えています。
でもフックの固定方法に不満があったのと大きさにも不満があったため新しく一から作ってみましたのでよろしければこちらもご覧ください。