ヤフオクで買った97年製 Muddy Foxのレストア① 状態の確認
先日ヤフオクで購入したアラヤのマディフォックス。
97年製のモデルでそれなりの年代物。
とはいえビンテージと言うほど古くもなければ
ありがたがられるほどの値打ちもない。
でも私からするととても愛しい自転車なのでキレイにしてあげたい。
レストアというと聞こえはいいけど、私がやるのは調子よく走れてかっこよくすること。
オリジナルの状態にはまったく拘らない。使えるものは使うけど、使えないものは交換して
調子よく乗れる自転車にしてあげたいと思います。
というわけで改めて購入した自転車の確認をしていきます。
ARAYA Muddy Fox (MF26EASSG) 1997年製
当時のモデルとしては決して高級では無いけど上級モデルとフレームは同じでフォークやコンポのグレードを下げた廉価版といった立ち位置でしょうか。
私ごときが乗る分には申し分ないと思います。
ちなみに私のものは410サイズで適正身長は141センチから175センチとあります。懐ひろいね。
ひとつひとつ見ていきましょう。
フレームはアルミ。
カタログによると「トップチューブからシートステーまで一体化し、シートチューブを貫通させた、独自のペネレート・ウィッシュボーン・フレーム」とあります。
細かいことはよく分かりませんがこの年にモデルチェンジした新設計のアルミフレームです。
全体的に剛性感ありそうな見た目をしています。
「Racing Tuned Aluminium」のロゴがいかにも90年代っぽくていいですね。
ダウンチューブにはARAYAのロゴ。いなたくて良いです。
トップチューブのアウター受けがみっつあるところもいいですね。
フロントシングルが流行っている今ではこういうフレームってあんまりないですよね?
Rブレーキワイヤー、F・Rシフトワイヤー全てが上を伝っているのは泥詰まりを回避するためでしょうか。よくわかりませんがそうだと思います。
トップチューブに控えめに付いているロゴ「MUDDY FOX RACING SPECIAL」
いいですね。クロモリのモデルだと筆記体がダウンチューブに付いているイメージですがこいつは控えめにトップチューブの片隅に付いています。
このカクカクしたフォントもいいですね。
7000番代のアルミ使ってますよ、とか素性をアピールするステッカー
JBMSのステッカー(マウンテンバイク安全基準適合証だそうです)
ローカルバイクショップのステッカー(こういうのいいですよね)
すべてが愛しいです。
Rエンドまわり
これでもかというぐらいモリモリの溶接。
切りっぱなしみたいなはしっこ。
135mmのストレートドロップエンドです。
実はエンドの内側にダボ穴が付いています。
カタログを見るとオプションでキャリアの設定がありました。
ドライブ側にももちろんダボ穴あります。
シートステーの根本にもダボ穴があります。
これによりRキャリアの取り付けには困らなそうです。
ダボ穴があるってことはそれだけ可能性があるってことです。
チェーンステーのブリッジにフェンダーダボもありますよ。
これにフルフェンダー付けたらかっこいいんじゃないでしょうか。。
ヘッドパーツはオーバーサイズ(OS)のアヘッド。
今では一般的なアヘッドも97年頃はまだ新しい規格といった感じだったのかな。
私はスレッドステムが好きだけどアヘッドのメリットは感じてます。
ヘッド小物はTANGEのものが付いています。
コラムスペーサーは20mm程度です。
ステムからのハンドルまわり。
カタログ見てて気がついたけどステムはどうも純正ではなさそうです。
純正ステムはTIOGAの120mm。角度もあまり無いシルバーのものですが
コイツに付いているのはメーカー不明の90mmぐらい。角度はこれでもかというぐらいかち上がってます。ハンドルクランプ部は2点止。かなり上向き。
このステムはなかなか見た目に影響大きいですな。多分。
これは換えたいかも。
ステムキャップはヨシガイ。ダイヤコンペ。なんでもないところになんでもないものがポコッとある。
ハンドルはSTRONGのフラットバー。560mm。アルミのごく普通のフラットバー。
あまり好きじゃないけど正面のロゴだけはいいなと思います。
先程の画像でも写っていましたがRシフターは完全に壊れています。
7速のラピッドファイヤーですが動きません。
ここは要交換です。
Fシフターは見た目には壊れていませんが、こちらも動きません。
バラして直るといいなと思います。3速です。憧れのフロントトリプル。
自転車の顔といっても過言ではないクランク部。
やっぱり5アームが好きです私は。
SUGINOのIMPEL300というもの。
チェーンリングは42-32-22のトリプル。
現在の主流は前一枚だけどコイツは前3枚。どこでも登れる。
BBは写真撮ってないけどカタログを信じてSUGINO IMPEL300用 JIS68mm 軸長113mm。
カップアンドコーンタイプのものです。
左ワンはロックリングをフックレンチで外してから、ワンをカニ目レンチで回すタイプです。
右ワンはこの時代には結構あるタイプです。一応専用工具がいるところです。
専用工具持っていないのでどうしようかな。
今はないグレードのコンポです。
7速カセット11-28Tです。
そうそう。コイツのドライブトレインは「IG」なのです。
「IGって何?」って感じなのですが
今時のものは「HG」(ハイパーグライド)
対して「IG」(インタラクティブグライド)
チェーンの幅が内外共に少し違うらしいです。
でもどうせ互換性あるんでしょ?と思いましたがやや微妙っぽいです。
ということでコイツのカセットはIG7速、チェーンもIGの刻印がありました。
ということはクランクに付いているチェーンリングもIG用のチェーンリングなのでしょう。
みたところチェーンも割と状態が良いので使う方向でやるのでなんとかなるでしょう。
チェーンがダメになったらそのとき家に余っているHGのカセットやチェーンを移植するのが良いかなと。とか言いつつ普通にHGのチェーンを試してみると思います。
ワイヤーはだめですね。
もげてます。
流石にワイヤーはインナーアウター共に交換してあげようと思います。
チェーンステーに付いているチェーンガード?
シールではなく樹脂製の割としっかりとしたカバーです。
意外と凝った作りでとても良いです。ポコポコしたロゴがかわいいです。
リムはARAYAのTM-820です。
妙にブレーキ面がキレイです。
殆ど乗ってなかったのかと思うぐらいにキレイです。
いいことです。
ARAYAのリムに貼ってある黒赤のステッカーってかっこよくないですか?
私はすごく好きです。
ちなみにスポルト号もアラヤのリムTM-18が前後に付いてます。(ハブもSTX、7速です、使える)
ブレーキはshimanoのロゴがありますが型番は見たところ書いてありません。
カタログによると「shimano deore lx」のVブレーキとあります。多分それです。
リードパイプの曲がり具合が気になります。こんなんありなんか。
タイヤはおそらく一度も換えていないであろうカタログと同じものが付いていました。
FがパナレーサーのDART2 26×2.10 それなりに山あり。でも古いよね。
Rもパナレーサー、SMOKE2 26×2.10 横のノブはあるけどセンターが下のワイヤー見えるぐらいに摩耗してました。これは流石に交換してあげたい。
ブレーキレバーも型番が消えて読めませんがカタログによると「deore lx」です。
なかなかかっこいいレバーです。太鼓の収まるところが変わってる。
サスペンションフォークはSRのDuo Track-8007です。
中身はバネの入った私が思い描いたようなサスペンションフォークです。
ブーツをめくってみたところインナーチューブがとてもきれいでした。
サスペンションのイニシャル調節ネジでしょうか?
とりあえず回してみたところ手応えありです。
よくわかりません。
ペダルはwelgoのフラットペダルです。
なかなかかっこいいじゃんって思います。リフレクター付きってのがいいやね。
これもバラしてグリスアップしたいです。
FディレイラーはSTXの上引きです。
今時珍しい上引き。フレームのアウター受けが3つのやつはこうなりますかね。
ここも比較的きれいです。
シートポストとサドル。
いきなり少し苦戦したシートポストはストロングのNS-5というもの。ARAYAロゴがかっこいい。
セットバック具合も現代的。
合わせてこのサドル。Sophit-R2というらしいです。
これはfliteのコピーですかね。とても良く似ています。
まあfliteの実物持ってないのでわかりませんがとても良さそうです。
横からのシルエットがきれいです。後側にはARAYAのロゴがプリントされています。
というわけで長くなりましたが以上が各部の現状です。
もっとボロボロのジャンク品かと思いきや意外と使えるとこ多そうで嬉しいような悲しいような複雑な気持ちです。
「使えるものは使う」「それなりにきれいに」「走って楽しい、調子いい」「あまりお金かけないぞ」ってところを目指してやろうと思います。
まだまだしばらく続きそうです。