Muddy Foxレストア⑤ クランクの取り外し
小出ししてる訳じゃないのですが
少しづつしか作業出来ないでいます。
急がないから少しづつ。
本当はどんどん進めたい気持ちを押さえて少しづつ作業してます。
なにせ不要不急ですから。
前回に続いてマディフォックスのレストア作業です(レストアっていうのもちょっと違うけど)
前回ペダルを外して分解して組み付けました。
今回はクランクを外しました。
まあ少し自転車をいじる人ならなんてことない作業ですが
私が初めてクランクを外したときは結構難儀したなあって今になって思います。
自転車は専用工具が多い。
というわけで簡単な作業ですがお付き合いください。
ペダルを外した右クランク。
スギノ impel300。
よくわからんけどこの佇まいに心惹かれてます。
5アームのトリプルクランクってロマンですよね。
同様にペダルを外した左クランク。
ペダルが無いとクランクが長く見えます。
昔はクランクが長いほうがテコの力が大きく掛かるからいいじゃんって思ってましたが
こうスポーティな自転車に乗るようになってから「そうじゃないんだな」って気が付きました。
クランクの長さって一般的に165、170、175みたいな感じで5mm刻みだったりするんですが
この5mm刻みで結構変わります。
「またまたー、細かいこと言っちゃって」と少し前の私なら思ってましたが案外そうでもないんですね。
ロードバイクな人の「パーツを変えたら〇〇グラムの軽量化に成功しました!」みたいなやつかと思ってましたが、そうではなかったんです。
クランクの長さ5mm違うだけで結構違います。
まあ考えてみればサドルの高さも5mm違うと体感できるからそれと同じなのですが、意外と馬鹿にしてました。あなどれんです。
で、脱線しましたがペダルが付いていないとクランクが長く見えてかっこいいですね、って話でした。
クランクの取り外しです。
まずフィキシングボルトと呼ばれるボルトを外します。
これの場合は10mmの六角レンチで外れます。左右ともに正ネジです。
このネジを外してもクランクは外れてきません。
初めて自転車をいじったとき「え、なんで?」って思いました。
今ではなんとも思いませんが初めてのときはわからないものです。
このクランクというものがBBに圧入されている状態なのでフィキシングボルトを外したところでクランクは外れません。
(今となってはアホみたいな話ですが、本当に初めてのときはどうやって外していいのかわからず自動車のプーリー外しとかかましたり色々やりました。ちなみにその時の車両はヤマハのPASでした。)
で、フィキシングボルトを外したあと専用工具の「コッタレス抜き」というものを使います。
シマノから出ているものを昔買って長く使っていますが、今はネットで色々安いものだったりが出てますのでどれを買ってもよいかと思います。
こういう工具です。
使い方は「使えばわかる」といった具合です。
間違えることは無いと思いますが雑にやるとクランクのネジ山を潰す可能性もゼロではないのでそれなりに丁寧にやるべきところだと思います。
とくになんということもなく外れました。
歯車の付いたドライブ側が右クランク
何も付いていない方が左クランクです。
ちなみに外すまで全く気が付きませんでしたが
このスギノのクランク、IMPEL300。
PCDが94/58でした。
勝手にPCD110だと思いこんでいました。
5アームでPCD130じゃないから110かな、トリプルだし、って思ってましたが違いました。
少し古い車両を触るときは気をつけましょう。
そしてコイツはIGチェーンなのでチェーンリングも変なやつかもしれません、見た目にHGのものと同じに見えますが。(カセットスプロケットは明らかにHGと違う見た目をしてますので、チェーンリングはIG,HGあんま関係ないと思いたいです)。
外したついでに左側だけですがコンパウンドで少し磨きました。
わかりにくいですがこれが磨く前です。
本当にわかりにくいですがこちらが磨いたあとです。
・・・まあ元々結構キレイでした。
クランクの外側、ペダル付いてる側に全然傷がなかったので
前の所有者は本当に全然乗ってなかったんかなと思いました。
普通に乗ってるとクランクって結構カーブで寝かせると地面に当たると思うんだけど。
まあこいつの場合BB下がりが25mmとかなり高めなので当たりづらいのかもしれませんが、まったくの無傷ってことを思うとやはり前の所有者は殆ど乗ってなかったのかもしれません。
ええもん買ったなあって思います。
そうそう、コイツは170mmです。
MI2 8
なんでしょう?
よくわかりません。
ちなみにこのクランク、MTB用のトリプルクランクなのですが
ロード用のものと比べるとQファクターが広いです。
Qファクターなんて言葉使いながらあんまり分かってませんが
私みたいなガニ股の人間にはQファクター広いのが乗りやすいです。
ちなみにQファクターっていうのはクランクの左右の幅のことです(あってるよね?)
広いほどペダルとペダルの間が拡がります。
だから立ってのるシチュエーションの多そうなMTBはロードバイク(ロードレーサー)より広めです。
普段乗るのにもここ広いほうが良いと私は思います。
細かいポジションの話とか、私は嫌いです。
ステムの角度とか、突き出しとか、サドルの高さとか、ハンドルの位置とか角度とか。
もうなんかめんどくさいので嫌いですが、やはり乗るとき気持ちの良いところってあります。
そんな私ですがQファクターは広いほうが乗りやすいってのが今までの私の経験から感じるところです。
まあ一番よく乗ってるジョーはロード用のQファクター狭めのクランク長167.5mmなんですが。
スポルトの170mm、Qファクター広めってのが一番漕ぎやすいような気がしてます。
だから今回のこのMuddyFoxのスギノクランク。期待できます。
気に入ったらジョーに移植したくなるかもしらんし。
細かいこと嫌いな割に我ながら細かいこと言ってるよなって思います。
では、まだまだ続きます。