Muddy Foxレストア⑨ ブレーキレバーの掃除
今回は取り外したブレーキレバーの掃除です。
型番 BL-M600という DEORE-LXグレードのブレーキレバーです。
今時のブレーキレバーと比べると少し変わったカタチをしています。
クランプ部の裏側に型番が書いてあります。
このレバー、ブレーキワイヤーのタイコがこの部分に収まるようになっています。
レバーの先端側にタイコを引っ掛けて、内側の黒いレバーで外れないようにロックするような感じです。
なんでなんでしょうね。いまいちよくわかりませんが、カッコイイです。
前側のレバーとインナーワイヤー、アウターワイヤー、リード管、ブーツをはずしたところです。
外す前に握った感じではワイヤーの戻りも良好でそのまま使えないこともなさそうでした。
ただブーツはかなり固くなっていたし、ワイヤー類も気分的に新しくしたいので交換する予定です。
ワイヤーの取り回しをどうしようか少し悩みます。
うちにある自転車は2台がが右レバーで後ブレーキを操作するようにワイヤーを取り回しています。アメリカンっていうんですかね、ワイヤーの取り回しのかっこよさ的にそうしています。
これが乗りやすいかと言われるとそうでもないので今回のマディフォックスは右レバーで前ブレーキ、左レバーで後ブレーキを操作するようにしようかなと思っております。
ただ、この右前、左後にするとワイヤーの取り回しが不自然なカタチになってしまうのがあまり好きじゃなくて、見た目の話で言うと(ワイヤーの不可的にもですが)左前の方が好きです。
まあここは組むときに考えましょう。
ということでもう少し見ていきます。
後側の外したものがこれらです。
基本的には前側と同じですが、インナーワイヤーが長い分だけアウターワイヤーも二本あります。
こちらはブーツが破損していました。
アウターワイヤーも一部亀裂が入っていて使えない状態です。
インナーワイヤーも外すときにほつれました。
こちらのリード管はU字型の物が付いていますが、なんとなくこれではワイヤーを引く際によくない気がします。
これらも全部交換ですね。ワイヤー類は新品にするのが望ましいです。
レバーのアジャストダイヤルの部分を外して掃除して、グリスを塗って組み付けます。
アジャストダイヤルのあたりは樹脂パーツが使われていました。
コストダウンのためなのか、それとも他に理由があるのかわかりません。
(うちの別の自転車に付いているDXRのレバーも同じようにここは樹脂でした)
このレバーはピボットのあたりに溝みたいなものが切ってあって
ここの位置を換えることによってレバーの引きしろを調整できるようになっています。
反対側のレバーの画像ですが、この状態だとVブレーキ用の引きしろになっています。
ボルトを緩めてピボット部分からの距離を変えてあげるとこうなります。
上の画像のようにピボットに近い部分にするとレバーの引きしろが大きくなり
これはおそらくこの車体(MF26EASSG)が出た時代(1997年)はまだカンチブレーキを付けた自転車もそれなりにいたためだと思います。
今のMTBはディスクブレーキばかりでVブレーキすら殆どありませんが
この時代はVが最新で、カンチ搭載のものにも対応させる必要があったのでしょう。
うちにあるターニーのレバーもVとカンチの切り替えができて便利だなと思ってましたが
ターニーの場合は安いグレードのものに付いているのでV専用、カンチ(キャリパー)専用を作るより、どちらも使えるようにした方がコスト的に良いのかなと思いますが、地味に便利な機能だと思っています。
現在のディスクブレーキのことは全然知らないですが
たしかディスクブレーキにもキャリパーのアームにショートリーチ、ロングリーチ的なものがあった気がしますが、これもレバーに対応してるってことでしょうね。
今回レバーを外して掃除して、特に何ということもなく終わりましたが
個人的にこのレバーのカタチがすごくいいなと思いました。
V、カンチの切り替えギミックが付いているのも良いです。
タイコの収まる位置だけは理由がよくわかりませんがそこも良いです。
あまり内容の無い記事になってしまいましたが今回はここまでです。
まだまだ続きます。