watagashi blog

ジャンクPCとジャンク自転車とジャンク裁縫とジャンク育児のことを書いてます。ロックンロールが好きです。

自転車を自分でレストアしたらいくらかかる?その1

気がつけば長いこと更新していませんでした。

マディフォックスの修理まとめ記事を書いてから4ヶ月程放置してました。

その間も自転車に関することは結構やっていて

主に自転車に関する絵を描いたり(あんま自転車関係ないか)、サドルバッグを作っているのですが、裁縫を写真に収めながら作業するということがどうも苦手で、考えることがたくさんあって、自転車いじり以上にトライアンドエラーの連続なのです。

ということでサドルバッグはまだ完成していませんが、最近それもさぼっていますがそのうち完成させます。人生百年時代です。

 

ということで久しぶりの記事は

自転車をレストアしたら実際のとこいくらかかるの?ってことを私なりに書いていきたいと思います。気になりますよね。やる内容含めて。

 

そもそもレストアとは、って話になるのですが

本来の使われ方としては古い自動車やオートバイを当時のまま復活させる、もしくはより当時に雰囲気に近づける。といった使われ方が私の認識です。

なので部品も極力オリジナル、無いものはワンオフで作る。もしくは雰囲気を崩さないような現行品でいく。というイメージがあります。

自転車の場合も同じようにレストアというと古いフレームにビンテージパーツを使い、当時のものを再現する。再塗装すら許さん、という保守派もいるような感じで私は捉えています。

 

ただ自転車の場合は自動車、オートバイに比べるとフレーム、部品に規格がある程度決まっていて、規格さえ合えば修理の自由度が高く、部品が付いて、走れて、止まれて、曲がれるということを満たせば個人の好みを反映させて組み立て直すことができます。

それもお金の掛け方次第でどうにでもなるので

ここで私がこの記事に書く「レストア」とは「不安なく乗れること。見た目もカッコイイこと。でもあまりお金はかけないこと」というぐらいに思ってほしいです。

レストアというよりかはお金をあまり掛けない修理、リビルトという感じでしょうか。

フレームの塗装もやってみたいところですが、場所と時間とやる気がまだ足りてないので

全てを満たしている人はやってほしいです。

 

ひとつの例として、以前に私がヤフオクで97年製のARAYAマディフォックスを購入して、レストアしたときの実際に掛かった費用を計算してみました。

・本体 3200円

・送料 5000円ぐらい

・タイヤ 前後1000円

・ワイヤー類 3000円

・リードパイプ 500円

・ブレーキブーツ 200円

・ブレーキシュー 1500円

・ハンドルバー 8000円

・グリップ 2000円

・ベアリング球 200円

上記合計 24600円でした。

 

そのときのことを記事にしてありますので興味のある方は是非。

とても長いのでお時間のあるときにでも是非に。

 

合計24600円が安いのか高いのか。

そのうち車体は3200円。配送料は5000円。

ハンドルはどうしてもsimworksさんのFUN3BARが使いたかったのでそこに8000円。

この3点だけで16200円。それ以外の交換部品に掛かった金額は8400円ということになります。

タイヤはいつもお世話になっている自転車屋さんで長期在庫だった未使用品を1本500円で譲っていただきました。アマゾン等で買うともう少し高いと思います。

車体の購入相手は同県内だったので取りに行くことも考えましたが時間的にもご時世的にもやめておきました。自分で引取に行けば配送料はかかりません。時間とガソリン代はかかりますけどね。ハンドルも既存のもの、もしくはもっと安いものを使えば費用は抑えられます。

ただ自分で修理して自分が乗るとなるとそこには「こうしたい」という欲が産まれてきます。

そういう意味でこのハンドルを付けたことはとても良かったと思いますし、安く思えるような気がします。人によってはそれでも高く感じるのかもしれません。

それと私の場合、自転車をいじるのが好きなのである程度工具類、ケミカル類は持っていてその分は掛かった費用に含めていません。

消耗品もワイヤー類やタイヤなんかも持っていましたが、今回組むのには使わず新たに購入しました。

そういった状況も踏まえての24600円です。

24600円あれば新品で買える自転車もあります。

97年製の自転車を最低限納得が行くように自分で24600円かけて(もちろん何を買って、どのように直すのかも自分で調べないといけません)直すことが果たして安いのか、それとも高いのか。

(私は安いと思ってますけどね。単純な値段の話ではなく行為含めて楽しいし)

 

なのでヤフオクでもジモティーでもなんでもいいです、実家で忘れられていたやつを正月に引き上げてきたとか、知り合いの昔乗ってたやつを缶ビール6本と交換とかなんでもいいです。

「自転車を手に入れたらいくらで直るか?」っていう質問には私ならこう答えます。

 

ケースバイケースです。と。

そのへんの自転車屋さんに尋ねたら、まず間違いなく買い替えを奨められるでしょう。

でもそれは「この人は、お金はあまり払いたくないし、自分でやる気も無いけどできるだけ安く自転車に乗ろうとしているな」と思われるからでしょう。実際自転車屋さんにお願いすれば部品代とは別に工賃が掛かります。当たり前の話ですが自分で何もしない人ほど工賃が高いと感じているような気がします。人に頼むと人件費が掛かるのは当たり前なのにです。

なので自転車屋さんが買い替えを奨めてくるのは自転車屋さんのやさしさです。

 

まあとは言え私は自転車屋さんじゃないし、そんな相談されることもないからそれでいいんですが

もし、ジャンクな自転車を自分で修理して自分で乗りたいんだ、安く直して乗りたいというより修理するという行為を楽しみたいんだという奇特な人がいたならば。

こういうパターンならこのくらい部品変えて大体〇〇〇〇円かかるかも、このパターンなら〇〇〇〇円。それなら自分でやってみようか、あるいはそれなら自転車屋さんにお願いしようかな、というひとつの目安になったら幸いかと思います。

 

基本的には安くて調子の良い自転車を手に入れたい、ということが一番だと思う人はお店で予算内の新車を買ったほうが絶対に安いです。

 

というわけで前置きが長くなりましたが

ジャンク自転車いくらで直るの?ってことを書いていきます。

 

そもそもジャンク自転車とは何ぞい?って話になりますが

ヤフオクを見ていると個人から購入するものはノークレームノンリターンが当たり前だし

ヤフオクでリサイクル屋さんが販売しているようなものも殆ど廃品回収の自転車をそのまま出しているような感じだし(違ったらすんません。)

自転車には車検も無いし、中古自転車というだけで何が潜んでいるのかわからん状態です。

なのでちと古い中古自転車=ジャンク自転車ということにしておきます。(なんとなく90年代からってことにしておきますね)

そしてそのジャンク自転車の中にもなんとなくランクがあります。

まあそのヤフオクとかの話ですけど、画像でなんとなくわかりますよね。

説明文とか書いてあることは模様ぐらいに思った方が良いです。

おおらかにいきましょう。

ジャンクの海をさまよっていると、段々「あぁ、これはジャンクだなー、ジャンクなんだけど、多分ココこうしたらいい感じだな、うちにあそこのアレ転がってるよな、ってことはココとココだけ変えたら仕上がるんじゃないの?もしかして」「あー、これ近場なら取りに行きたいわー」「あぁ、これはここに致命傷を抱えてるから誰も入札せんのね、なるほどー」って一人脳内ディスカッションができるような人は是非飛び込んでほしいです。

それと普段ロードバイク乗ってて、通勤とか買い物とかちょい乗りに不便なんだけど

そのためにママチャリとか電動自転車とか買うのもなんだかなーって思ってる人にも是非飛び込んでほしいです。家に余らせてるパーツあるんじゃあないでしょうか。

 

ってなかなか話が進みません。すんません。

すんませんついでに長々と書きます。

 

「ジャンク自転車にもなんとなくのランクがある」と先ほど書きましたが

私なりに等級に分けてみました。

そしてその特徴を書いていきます。

 

全ての情報は出品者の画像にあると思って目を鍛えましょう。

 

 

「3級ジャンク自転車」

写真の見た目はボロそのもの。

アウターワイヤーは弾けてる。

塗装面は曇っている。

グリップはベタベタ。

スプロケット、チェーンなどの駆動部はしっかり錆びている。

そして実際古い(90年代ぐらい)、ただパーツは全部揃っている。

参考にはならんけど説明本文には大抵こう書いてある。

「タイヤはパンクしています。ブレーキもどりません。変速もしません。」と。

そして大抵サドルがやぶれていて、前後にプラチックの簡易フェンダー、サイドスタンド、バーエンドバーが付いている(というか付いていてほしい)。

ルック車も多いがARAYAのマディフォックスや、松下のマウンテンキャット、BSのワイルドウエスト、ミヤタのリッジランナーとかが結構出回ってる。

あまり聞いたことのないメーカーでも付いているパーツ類をよく見ると大体の素性が見えてくる(ような気がする)。

自分が知らないだけで当時としてはそれなりに出回っていたものもある。

調べるのもおもしろい。

ちなみに新家工業は昔のカタログが公式サイトで見れるのでとても楽しい。

というかこれが楽しめるひとは是非飛び込みましょう。

 

 

「2級ジャンク自転車」

ぱっと見た目に3級と区別するのが難しいのが2級ジャンク。

3級ジャンクの特徴に加えて塗装の剥がれがあったり、部品も揃っていなかったりする(サドルとかペダルとか)。

ホイールもハブが開けられないものだったり、リムが大きく歪んでいたりする。(ホイール交換)

シフターも動作しないだけでなく中身がバラされて再生不可のもの。

チェーンリングが著しく摩耗していたりするもの。

私が思うに3級ジャンクを直そうかなと思い始めたものの途中で諦めて、そのまま放置されたものだったりするような気がする。

2級とは言うけど「ちと問題のある3級」程度が妥当かもしれない。

もしくは中古フレームに部品がおまけで付いているといった認識が合ってるのかも。

 

「1級ジャンク自転車」

これも3級・2級と見た目では分かりづらいがここは説明文を信用して読んでほしい。

「シートポスト固着」この言葉が入っているものは間違いなく1級ジャンクと言おう。

というか入札するかどうかの基準にしてもいいと思う、シートポストの固着がないかどうか、これは説明に書いていなければ出品者に質問しよう。返答が無いようなら入札するべきではないと思う。

まあ近場で取りに行けて最悪部品だけでもってパターンならそれでもいいのかもしらんが。

固着はシートポストだけじゃなく、BBが外れないというパターンもある。

ヘッドパーツが緩まないというパターンもあるがそこはおそらく書いていないし、質問してもさすがにそれは答えられないと思うのでそこは仕方ない。

もし書いてあれば出品者が何かしらがんばったあとが見受けられるだろうし、ジャムの瓶の蓋みたいに違う人がやったら簡単に外れることもあるかも、、、、って、ないか?わかりません。

それと画像の見た目はよさそうでも独自規格のやつも1級扱いにしておきます。エアロ系のやつとか、フレンチ規格のやつとか。何かと専用工具が必要だったりするやつ。外車は特に危険度高めだと思います。

とにかく素人は1級には手を出すなということで。

画像じゃわからんこと多いですけどね。

 

「特級ジャンク自転車」

出品サムネイル画像を見ているとすごいオーラを放ちながらいつまでも消えることのないやつがいることに気が付くと思います。それを特級と呼びましょう。

たとえば、明らかな事故車でフォークが見た目に歪んでいる。

フレームに亀裂が入っている。

アウター受けがもげている。

ディレイラー取り付けのネジ穴がばかになっている。(古いものは直付けが多いです)

ろう付けが取れている。

クランクのフィキシングボルトがねじ切れている。

事故車では無いけど、持ち主が色々がんばった結果取り返しの付かないことになったもの。

等など、他にも色々あるけど素人では手に負えないようなものは全て特級ジャンク自転車とします。

自転車屋さん(ビルダーさんのが良いかも)によってはなんとかしてくれると思うけどよっぽどそのフレームに思いが無い限り新しいものを買ったほうが安いのは確実です。

逆に思い入れのあるものなら予算の許す限り戦ってほしい。

 

といった具合にジャンク自転車のランク分けを書いたところで随分長くなったので一旦ここまでにします。続きはまた書きます。

 

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こう長々書いてから私のマディフォックス。出品者の画像改めて見るときれいなもんですな。

今思えばこいつは3級程度だったなあ。

でもこいつも実際に届いたらシートポストはまらず、シートチューブの修正から始まりました。

 

ということで結局のところ届くまでわかりません。

 

では、その2へ続きます。