ジオメトリを見て悩むのがこんなに楽しいとは
先日から続く「いつか買うフレーム」ですが
とりあえずもうSURLYで進めます。
例によってとてもアナログな方法ですが、公式サイトのジオメトリ表から数字を見てまとめてみました。
ノートに定規とペンで書きました。
我ながら非効率だなと思いますが楽しんでます。
今回ピックアップしたのはDisc Trucker(新型、旧型)、cross check、midnight special、straggler(650B)、Long haul trucker
サイズは46と50にしてみました。
先日自転車屋さんに行った際、Midnight Special(46)とcross check(46)は跨ることが出来たので何となくひとつの基準として考えます。Midnightは少しだけ試乗もできたので元々候補には入れてなかったのですがジオメトリを見てみると結構興味深い気がします。
結局50サイズには跨がれていないのですが、46のMidnightがとても乗りやすかったのと、cross checkの46を跨いだときトップチューブと股の隙間が割といい感じに狭かったので自分の適切なサイズは46で間違いないのかなと思いながら50サイズへの思いを捨てきれずにもやもやしております。それと46のMidnightのポジションが楽すぎて驚きました。このまま買って帰ろうかと思うぐらいに驚きました。まあそれもありですが。
今回一覧表を作ってみて気にした点としてまず「跨がれるのかどうか」ということ。
これはスタンドオーバーハイトを見るとわかります。
ここの数値が自分の股下(素足で股間に少年ジャンプを挟んで妻に計ってもらいました、760mmぐらい?ということでした)より多いと跨いだときトップチューブが股に当たります。
ただ、実際乗るときは靴履いてるし、多少のことなら車体を斜めにすれば股に当たるのを避けられるし、何なら短時間の停車時につま先立ちするぐらい何でも無いので「跨がれるかどうか」というのはあまり神経質にならなくても良い気がしました。
実際、今乗っている自転車のスタンドオーバーを図ると774mmで素足で両足を地面にベタ付けすると見事にトップチューブが股間に食い込みました。しかしながらいままで7年ぐらい乗っていて気になったことは一度もありませんでした。
というわけで「スタンドオーバーの数字」は「跨がれるかどうか」の目安にはなりますが「乗れるか乗れないか」という話になるとまた少し違う気がしました。ただそこの数字が全体の数字にもちろん影響しているので目安にはなるかなと思いました。
※8/10追記
そのあと今まで意識してなかったこなかったけど今の自転車も靴履いた状態だと跨ってもトップチューブが股に食い込まないことに気がつきました。股に触る感じです。そもそも両足ベタ付きで直立することがないのですが。
次に気にするのが「有効トップチューブ長」です。(私の場合はです、一般的なことはよくわかりません。)
いわゆる「ホリゾンタル換算でのトップチューブの長さ」というやつですね。
ここの数字がサドルに跨ったときのハンドルまでの距離に影響します。
サドルの位置や、ステムの長さ、ハンドルの形状でポジションは調整できますが、ここの数字が自分の体型と大きく外れているといわゆる「ポジションがでない自転車」になります。
ただこれもまあ今回比較した車種、サイズに於いては一番短いのDiscTrucker、LHT(46)が515mm。最も長いcross check(50)が541.8mm。と最大で26.8mmの差かぁ。。。と思いました。
これを大きな差と捉えるか、些細なことと捉えるかは「人による」と思いました。私は正直「あんま気にせんでもええか」と思いました。あくまでも私はですが。(ちなみに今乗ってる自転車は520mmでした)
ただ、新たに買うのであれば極端に短い(長い)ステムや、やたら前乗りなサドル位置というのもおかしいので適正サイズを買うべきでしょう。正しいサイズは見た目の美しさに影響すると思います。ただ前乗りに関して言うと私はやや前乗り気味が好きです。
次に「チェーンステー」の長さを見てみます。
一般的には太いタイヤを履ける)cross check(公式で43Cぐらいまでなのかな)は420mm、425mmとなっています。
次にDiscTrucker(LHT)を見てみると460mmと、とても長いです。
この長さが太いタイヤを履いても「泥除け」「スタンド」の両立を可能にさせているのでしょう。
新型は10mm短い450mmになってますがあまり変わらん気がします。個人的にはここは長いほど見た目が好きです。
Midnightは425mmとcross checkと同じような数字になっています。pacerの後継ということですが650Bのロードプラスを標準で履いているので意外と長めだなーと思いました。pacerの寸法しらんですが。
意外だなー、と思ったのがstraggler(650B)でなんと405mmしかありません。
こんな短くて650Bのロードプラス規格履けるなんて、と思ってマジマジと見てみるとなんとBBドロップが54mmと少なめです。ここの数字が少ないと同じチェーンステー長でもシートチューブとRタイヤのクリアランスが稼げます。なるほどー、と表を見ながら唸りました。おもしろい。
(ちなみにうちの自転車も405mmでした、でも700×28Cまでしか履けません)
次に今出てきた「BBドロップ」を見てみます。
cross checkが66、Midnightが70,65とまあ「普通」でしょうか。一般的というか。
DiscTrucker(LHT)を見てみると47mmです。新型は50mmです。先程見たようにチェーンステーの長さが10mm短くなったのとBBドロップが3mm下がったことでシートチューブとRタイヤのクリアランスは確実に狭くなったものと思います。反面、踏み込んだときの反応は良くなってるのかな、と想像できます。乗ったことないのであくまで想像ですが、コンセプトはズレてないと思うのでそのあたりは好みなんでしょうかね。ただ見た目はね。
次に「ホイールベース」を見てみます。
これはチェーンステーの長さとも関わっているので大体思ってたとおりの差です。
cross checkは「991.9」「1005.2」
Midnightが「994」「1007」
stragllerが「977」「988」(チェーンステーの短さが如実に現れてますね)
DiscTrucker旧型(LHT)が「1042.7」「1046.8」に対して
DiscTrucker新型は「1037」「1040」とやはり短くなってます。それでも長いですね。
私は長いほうが好きなのですが必要十分と判断して運動性能を上げる方向にしたのかなと前向きに捉えました。
(ちなみに今の私のが955mmです。短いですね。)
次に「ヘッドチューブ長」です。ここは重要です。
cross checkが「91」と最も短いです。
続いてMidnightが「100」「「110」となっています。
stragllerは「110」「120」とcross checkと比べて長めです。(ここが見た目の差大きいよなって思います。)
DiscTrucker(LHT)は46サイズが「116.7」、50サイズが「144」と圧倒的に長いです。
新型はなんと46サイズで「130」、50サイズはなななんと「170」です。長い。
で、ここが長いと何がいいってまず「見た目」が私の好みです。
前三角が四角くなります。とはいえトップチューブの接続部とアンダーチューブの接続部がヘッドチューブのどこに位置するかでまた変わるので見た目に関してはここの数値だけでは一概に言えないのですが剛性は上がりそうですね。まあどうでもいいのですが。
あとの数字は大体モデルによってイメージ通りです。
作った表とにらめっこして思ったのは、サイズ50も跨がれんことはなさそうだけど
トップチューブの長さから見ると身体の硬い私にはポジション的にきついかも。ということと
SURLY的にはやっぱりアメリカンな感じであんま気にせず乗った感じ、気に入った感じを大事にするべきなのかな、と思いました。それと実際乗ってるお店の人の意見はとても大事だなと思いました。
フレームサイズだけ見てもメーカーごとに全然違うけど同じメーカーで比べるならサイズの数字はとても参考になりますね。